松竹Cinema Classics

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木下恵介の全作品

公開日:
1960年1月3日
本編尺
103分カラー
こんな作品
アイコンの説明

みどころ

あらすじ&解説

製薬会社社長の豪邸に芋を売りに来た石焼き芋屋のじいさんが脳溢血で倒れ、その場に眠り続けてしまう。やがて彼のアパートの住人たちが邸宅を訪れてきて……。
ブルジョア家庭の中に一般庶民を投入することから巻き起こる騒動の数々を面白おかしく描いたシチュエーション・コメディ。ここではピンクをあちこちに散りばめた人工的色彩美を際立たせながら、タイトル通り“春の夢”の情緒を笑いと共に誘い続けていく。全体的にこれまでの木下コメディ群のエッセンスを凝縮させたかのようでもあり、邸宅の中でドラマの大半が進んでいく。出演者全員がコミカルな演技を披露しているのも楽しく、ラストのオチも大いにニンマリさせられながら、その最後の最後には見る者に人生そのものの夢のほろ苦さまで痛感させてくれる快作である。

キャスト

岡田茉莉子 久我美子 小澤栄太郎 荒木道子 東山千栄子 笠智衆

受賞歴
スタッフ
製作: 細谷辰雄
製作補: 脇田茂
監督・脚本: 木下惠介
撮影: 楠田浩之
照明: 豊島良三
音楽: 木下忠司
録音: 大野久男
美術: 梅田千代夫
編集: 杉原よ志
監督助手: 大槻義一