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メッセージ

木下惠介生誕100年に寄せて

生誕100年にあたり、木下監督と所縁の深かったスタッフ・キャストの方々、また、木下監督作品の大ファンの方々からコメントが寄せられています。

  • 『楢山節考』は、人間の優しさや残酷さなどを多角的に描いた素晴らしい作品で、木下監督独特の様式美は私の本業である歌舞伎にも通じるものがあります。子供のころ映画監督になりたかった私にとって、カンヌ国際映画祭に出品されるということはこの上ない喜びです。世界中の方がどのような反応を示されるのか、心から楽しみにしておりま 市川猿之助 (歌舞伎俳優・演出家)
  • 「ゴウちゃんを見ると、なんか食べさせたくなっちゃう」、と先生はよく撮影所近くのレストランMへ連れていって下さった。『死闘の伝説』から『新・喜びも悲しみも幾歳月』まで全ての作品に呼んでいただく光栄を得た。ああ、まだまだあのメニューは残っていたのに―。 加藤 剛 (俳優)
  • 滑れないのに、スケート靴をはいて、ステン、ステーンと何回も転びながら、スケート場の真ん中にいる私に演技指導に来て下さった木下先生は、可愛くてステキでした。『女の園』ロケ撮影の時のことです。 岸 惠子 (女優)
    私は19才の時に松竹に入社して、木下惠介監督の『笛吹川』で映画デビュー致しました。この時は高峰秀子さんの娘役で、長野県の善光寺の近くの宿を起点に長い間ロケーションに行きましたが、すっかりホームシックにかかった懐かしい思い出があります。 岩下志麻 (女優)
  • 木下さんの映画に出演したのは『春の夢』『今年の恋』『香華』。特に『香華』は私の独身最後の作品だけに、想い出深いものです。木下さんの撮影現場は非常に静かでした。スタンドインを使ってリハーサルが行われ、その後初めて俳優が呼ばれてテスト、それが良ければすぐにカメラが回される。演技が求められるというより、私という人間が映し出されているようで、怖い感じでした。外国で行われた吉田喜重監督と私の結婚には、立会人として木下さんも出席されました。結婚式の朝、ドアを叩く音に出てみると、木下さんと吉田が立っていました。「あと一時間で始まりますよ」と木下さんに言われ、あたかも映画の撮影が始まるような思いでした。 岡田茉莉子 (女優)
  • デビューして間もなく、木下恵介アワー「3人家族」「二人の世界」に竹脇無我さんと共演した日、なつかしく思い出されます。ドラマを愛して下さった皆様に深く感謝しています。わたくしの世界を広げて下さった監督に感謝しています。 栗原小巻 (女優)
  • 数多くの名作を遺されたことは論を待ちませんが、その傘下から巣立った監督、脚本家、俳優の斯界での活躍を観るにつけ、その功績もまた大いに賞賛されて然るべきものと痛感します。生誕100年を越えて、木下惠介監督は生き続けている、ということでしょうか。 飯島敏宏 (映画監督、元・木下プロダクション代表取締役)
  • 3・11を受けて、日本人にどんな映画を薦めるかといえば、木下惠介の映画である。今は失われた賢く美しい日本人がいて、それは東日本で僕らが出逢ったのと同じ人たちだ。日本再生の魂が、希望が、そこに息衝いている。 大林宣彦 (映画作家)
  • 若い頃に木下監督の傑作群を観て以来、常に木下映画が自分にとっての最高の手本となりました。何度観てもその気持ちは変わりません。好きな木下作品を10本挙げろと言われてもとても困ります。好きな作品だけで20本位あるのです。何という豊穣さだろうと思います。 原 恵一 (アニメーション監督)

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