木下惠介とは | 木下恵介エピソード

ジャネット・ゲイナーに似ていると評された桂木洋子『やぶれ太鼓』(1949)(右から2人目)

木下家は才女だった母の影響で家族全員が芝居や映画を愛する一家でもあり、木下惠介も小学校時代から現代劇時代劇を問わず無声映画を浴びるように見続けた。気に入ったら何度でも同じ作品を見るという習性でもあったらしい。中学時代に見て好きだった映画は『第七天国』(28)。そのヒロイン、ジャネット・ゲイナーについて『天才監督木下惠介』(新潮社)の著者・長部日出男氏は「その小さな丸顔が桂木洋子に似ている」と文中で指摘している。