山田洋次

山田洋次やまだようじ

脚本・演出

プロフィール

1931年生まれ、大阪府出身。1954年東京大学法学部卒、同年、助監督として松竹入社。1961年に映画『二階の他人』で監督デビュー。1969年、映画『男はつらいよ』シリーズ開始。その他、代表作として、『家族』(70) 『故郷』(72)『幸福の黄色いハンカチ』(77)『息子』(91)『学校』(93)『たそがれ清兵衛』(02)『母べえ」(08)、ほか多数。2025年には、最新作映画『TOKYOタクシー』の公開を控えている。演劇の演出作品は、「人情噺文七元結」補綴、演出(07)、新派「麥秋」(10)、音楽劇「マリウス」(17)、歌舞伎公演「文七元結物語」(23)、新派「東京物語」再演(24)など。

映画『恋の画集』(61)の撮影風景 左から川又昻、野村芳太郎、助監督時代の山田洋次

映画『恋の画集』(61)の撮影風景 左から川又昻、野村芳太郎、助監督時代の山田洋次

野村芳太郎監督とのかかわり

野村は、映画『張込み』(58)などの撮影に助監督として参加していた山田洋次の熱心さと才能を見抜き、映画『月給一三、〇〇〇円』(59)で、脚本を共同執筆した。1年に4本の作品を手掛けるなど多忙な時期の野村を、山田は助監督として支えた。野村は、盟友である脚本家の橋本忍に山田を紹介。山田は橋本の下で、脚本執筆の修行を重ねた。後に、映画『砂の器』(74)の脚本を共同で手掛けた。また、山田が大船撮影所50周年記念映画『キネマの天地』を監督した際に、野村はプロデューサーとしてこの作品に参加している。