自身の恋人の上司の不倫をネタに恐喝しようとする主人公が巻き起こす騒動を描いた喜劇
array(4) { [0]=> string(3) "311" [1]=> string(3) "312" [2]=> string(3) "313" [3]=> string(3) "314" }佐野洋の原作を、野村芳太郎と「ゼロの焦点」の山田洋次が共同で脚色した。主演の川津祐介と桑野みゆきは、大島渚監督の映画『青春残酷物語』(61)で共演しているが、その時とは打って変わった明るい華やかな魅力を振りまいている。
ノーブル化粧品に勤務している泰二(川津祐介)は、恋人の登美江(桑野みゆき)と結婚したいと思っているが、なかなか資金がたまらない。先代からの夜行列車の中で、筋向いの席に座っている中年男と若い女が寄り添って寝ている姿を、何の気なしに撮影する。実は男は、登美江が勤める官庁の課長相沢(佐野周二)だった。登美江から、妊娠したので、早く式を挙げてほしいと言われ、泰二は、相沢に例の写真を送る。写真を買ってくれと要求するためだ…。