芥川也寸志

芥川也寸志あくたがわやすし

作曲家1925〜1989年

プロフィール

芥川龍之介の三男として誕生。東京音楽学校を卒業後、戦後新世代の作曲家として、多岐にわたって活動。代表作は、「交響三章」(48) 「交響管絃楽のための音楽」(50)、「エローラ交響曲」(58)など。映画『地獄門』(53)『八甲田山』(77)、NHK大河ドラマ「赤穂浪士」(64)、バレエ「蜘蛛の糸」(68)など多数の音楽を担当した。
海外での評価も高く、日本を代表する作曲家のひとり。

映画『鬼畜』(78)にて 左から野村芳太郎、芥川也寸志

映画『鬼畜』(78)にて 左から野村芳太郎、芥川也寸志

野村芳太郎監督作品とのかかわり

17作品に参加。強い印象を残す旋律の創作や核となる楽器の選定において、多彩なアプローチから音楽を制作。『砂の器』では、音楽監督として、交響曲「宿命」の作曲に、新進気鋭の作曲家、菅野光亮を起用するなど、枠にとどまらない豊かな発想で、野村芳太郎監督の作品世界の構築に大きな足跡を残した。なかでも、映画『八つ墓村』は、本人が「私の映画音楽の集大成」と述べている様に、内外から高く評価されている。2025年には、紛失されていた自筆楽譜が発見され、話題となった。