野村芳太郎監督と脚本家橋本忍が初めてタッグを組んだ記念すべき作品
array(4) { [0]=> string(3) "263" [1]=> string(3) "266" [2]=> string(3) "264" [3]=> string(3) "265" }第六回芥川賞受賞作である火野葦平の同名小説の映画化。昭和初期、汲取り業を生業にする男が、業者の組合を作り、待遇改善を目指して奮闘するが、巨大権力の前にあえなく屈することになる姿を描く。主演の伴淳三郎にとって代表作の1つとなった。
昭和11年の北九州。先祖代々の田畑を売却した金でトラックを購入した小森彦太郎(伴淳三郎)は、「衛生舎」を立ち上げ、糞尿の汲取り業に従事していた。市の有力者赤瀬(柳永二郎)の口利きで、市の指定業者になったが、収益は厳しい。同業者と組合を作り、汲取り業の作業費値上げを訴えるが、赤瀬が対立している友田(小沢栄太郎)に妨害されてしまう。彦太郎は状況を打開するべく、赤瀬に相談すると、娘婿の阿部丑之助(森繫)を紹介される。