五瓣の椿

山本周五郎の同名小説の映画化。女優岩下志麻の代表作の1本

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解説

上映時間2時間42分で途中に「休憩」が入る大作。己の出生の秘密を知った娘が、最愛の父親を不幸にした母親と、母と関係を持った男たちを次々に殺害し、その場に父が愛した椿の花びらを残す、という凄まじい復讐劇。

あらすじ

天保五年正月の夜半。本所白河端の、むさし屋喜兵衛(加藤嘉)の寮が不審火で燃え、三人の焼死体が出た。雇人の証言で死骸は、当主の喜兵衛、妻おその(左幸子)、娘おしの(岩下志麻)と確認された。結核にかかった喜兵衛は余命幾ばくもなく、おしのは看病に献身していたが、おそのは夫の病を気にも留めず淫蕩な日々を送っていた。その年の晩秋。悪名高い男の怪死事件が相次ぐ。手口は全ておなじで簪で一突き。殺害現場には一輪の椿が残されていた。下手人は若い謎の美女。八丁堀の与力、青木の懸命な捜査線上に、やがて意外な人物が浮かび上がった…。

公開日
1964年11月21日
本編尺
162分
受賞歴
第15回ブルーリボン賞主演女優賞(岩下志麻)
キャスト
岩下志麻 加藤剛 田村高廣 岡田英次 伊藤雄之助 左幸子 西村晃 小沢昭一
スタッフ
製作:城戸四郎
原作:山本周五郎
脚本:井出雅人
撮影:川又昂
照明:三浦礼
音楽:芥川也寸志
美術:松山崇 梅田千代夫
録音:栗田周十郎
編集:浜村義康