松竹Cinema Classics

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木下惠介とは | 木下恵介エピソード

『カルメン故郷に帰る』(1951年)

モノクロ・フィルムのASA感度が24~25だった戦後の時代、『カルメン故郷へ帰る』撮影に用いられた当時のフジカラー・フィルムのASAは6。つまり通常の4倍もの光量が必要とされるとあって、セット撮影よりもロケ撮影のほうが適しており、これはロケを好む木下監督としては願ったり叶ったりでもあった。ただし、実際は晴天であっても撮影可能な時間は朝8時からせいぜい午後1時までで、しかも撮影時は畳一畳大のレフ板が何枚も向けられるので、その眩しさと熱さで俳優たちはとても目を開けていられる状態ではなく、本番が終わるごとに視力を基に戻すのに時間がかかっていたという。