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小津安二郎生誕120年記念
『長屋紳士録 4Kデジタル修復版』第76回カンヌ国際映画祭クラシック部門にてワールドプレミア上映決定!

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 この度、小津安二郎監督作品『長屋紳士録』(1947 年、英題:Record of a Tenement Gentleman)が第76回カンヌ国際映画祭クラシック部門(Cannes Classics)に選出され、現地にてワールドプレミア上映が行われることが決定しました。

 本年のカンヌ国際映画祭クラシック部門(Cannes Classics)に選出された作品は、『白い恐怖』(1945年、アルフレッド・ヒッチコック)や『軽蔑』(1963年、ジャン=リュック・ゴダール)など。さらに小津安二郎生誕120年を記念し、“CÉLÉBRATION D’OZU (1903-1963)” として『長屋紳士録』(1947年、松竹)『宗方姉妹』(1950年、東宝)の4Kデジタル修復版ワールドプレミア上映が決定。小津安二郎監督作品のデジタル修復版は、2013年のベルリン国際映画祭の『東京物語』(2K)から世界三大映画祭クラシック部門へ10回目の選出。2作品が同時選出されるのは初となります。

『長屋紳士録』(1947年、英題:Record of a Tenement Gentleman)

監督:小津安二郎
脚本:池田忠雄、小津安二郎
出演:飯田蝶子、青木放屁、小澤榮太郎、吉川満子、河村黎吉、三村秀子、笠智衆、坂本武
1947年5月20日公開/モノクロ/スタンダード/72分

焼け野原で迷った孤児を、文句を言いつつも引き取って面倒を見てやる長屋の心ある人々を描いた作品。小津安二郎監督の戦後第1作。飯田蝶子、河村黎吉、笠智衆といった大船撮影所を代表する俳優たちが結集した、小津安二郎監督の戦後第1作。

<あらすじ>
長屋に住むおたね(飯田蝶子)は、たった一人で金物屋を営んでいる。ある日、彼女の家の裏に住む田代(笠智衆)が、親をなくした少年(青木放屁)を連れて帰ってきた。少年の世話を押し付けられたおたねは面倒に思いながらも、仕方なく一晩だけ泊める。翌日、少年がかつて父と共に住んでいたという茅ヶ崎へ向かうが、少年の身寄りは見つからなかった。やがて少年との共同生活を通して少しずつおたねにも情が芽生えていくが…。

<4Kデジタル修復について>
小津安二郎監督作品『長屋紳士録』の35mmデュープネガをフル4K(4K解像度(4096× 3112)スキャン、4Kデジタル修復、4KDCP)で修復。画像修復は、近森眞史キャメラマンに監修いただき、イマジカにて作業。音声修復は、35mmデュープネガから96kHz24bitでデジタイズし、電源、キャメラ、光学編集、ネガのキズや劣化等、様々な要因によるノイズ、レベルオーバーによる歪みを、原因に立ち返って類推し、清水和法さん監修のもと松竹映像センターにて修復。小津安二郎監督の製作意図を尊重して修復する事を主眼に作業しております。

<第76回カンヌ国際映画祭クラシック映画部門>
会期:2023年5月16日(火)~5月27日(土) ※本作の上映日時は調整中です。

カンヌ国際映画祭公式WEBサイトhttps://www.festival-cannes.com/


小津安二郎公式WEBサイトhttps://www.cinemaclassics.jp/ozu/