去る2017年5月17日、東京神楽坂にあるかもめブックスさんにて
MUJI BOOKS刊行記念
小津安二郎監督『お早よう デジタル修復版』上映会が開催されました！

　
会場は東京神楽坂にある「かもめブックスさん（URL:http://kamomebooks.jp/）」
美味しいコーヒーが飲める可愛らしいカフェが併設され
スタッフのみなさんによる愛の込もった書籍の選択も素敵なためファンの方が多い素敵な書店さんです。
当日は定員40名のところ、満員のお客さまにご来場いただきました。
　
また、イベント前には無印良品のお菓子が一種類いただけました。

そしてかもめブックスさんのドリンクもワンドリンクセットに！
至れり尽くせりの内容でした。
　
上映前には
フィルムセンター主任研究員として小津安二郎監督作品の企画展などを担当された岡田秀則さんと
今回のMUJI BOOKS編集者である広本旅人さんのトークショーが開催されました。
書籍の内容を辿りながら、小津好みの赤やギンガムチェックの話、今回の書籍のテーマである「人と物」を軸にトークが繰り広げられました。

たくさん面白い話をお伺いできたのですが、
特に印象に残ったのは、書籍にも掲載のある酒場のコースターのお話でした。
小津監督はお酒が好きで、よく銀座のバーなどに通っていたそうなのですが、通ったお店でコースターを何枚も収集していたそうです。
そうして、集めたコースターはセットデザインの参考にしていたそうで、監督自身でセットデザインの下書きも行っていたとのことでした。
　
遺作である『秋刀魚の味』には、随所に小津好みのセットが見受けられるようですので、作品をご覧になる際はぜひその辺も気にしてみてくださいね。
　
いよいよ上映会の開始です。
今回の作品は小津安二郎の後期の作品『お早よう デジタル修復版』。
こちらは2013年、小津安二郎監督生誕110周年を記念して、
東京国立近代美術館フィルムセンターと松竹が共同でデジタル修復した作品です。

　
戦後の日本を舞台に、一つの家族とその周囲の話が繰り広げられ
幼い兄弟のペアルックややり取りがとても可愛い作品でした。
とあるきっかけで挨拶をしなくなった兄弟、周りの大人たちのやり取りがなんとも面白かったです。
　
上映中は、笑い声も多く、昔の映画館を彷彿させるあたたかな空間となりました。映画館ではなく、本屋さんでの上映会ということで、温かさや親近感のわく上映会となりました。
素敵な企画をしてくださった良品計画のみなさま、かもめブックスのみなさま有難うございました！
　
また、今回の会場となったかもめブックスさんでは
MUJI BOOKS単行本３作品
『柳宗悦』『花森安治』『小津安二郎』を取り扱い中です。

さらに、期間限定で小津安二郎監督関連作品のDVD・ブルーレイも置いてくださるとのこと。
ぜひ、この機会にお買い求めくださいね。