東京都出身。1961年、文学座付属研究所に第一期生として入所。63年、映画『母』初出演。同年のNET系列のテレビドラマ「孤独の賭け」が話題となる。
65年、文学座座員となる。71年に退団。映画の代表作は『炎と女』(67)『復讐するは我にあり』(79)『配達されない三通の手紙』(79)『食卓のない家』(85)、『迷走地図』(83)ほか多数。舞台やテレビドラマでも活躍。大河ドラマ『源義経』(66)『武田信玄』(88)『葵 徳川三代』(00)など、幅広く、印象的な役柄を演じた。
映画『ねずみ小僧怪盗伝』(84)撮影風景 左から小川真由美、野村芳太郎、川又 昻
10作品に出演。横溝正史の同名ミステリーを原作とした『八つ墓村』(77)では、主人公を村へといざなう謎に満ちた美貌の未亡人として登場。因縁に基づく狂気や怨念を体現した様な演技で、作品世界の構築に大きく貢献した。翌年の『鬼畜』(78)では、緒形拳演ずる主人公の愛人役として出演。貧困生活の中、不安と不満にさいなまれながら、不倫相手の子供3人を育てるも、刹那的な行動で、子供や主人公夫婦に対して、感情的に当たり散らす全く異なるタイプの女性を演じた。