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ミンスク国際映画祭でも“松竹120周年祭”!

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東京・東銀座の東劇では、現在『松竹120周年祭~伝統と革新の120年を振り返る特集上映~』を開催中です(~11/27(金)まで)。松竹120年の歴史のなかで生まれた名作のデジタル修復版の一挙上映、また国民的喜劇シリーズ「男はつらいよ」と「釣りバカ日誌」のセレクト上映とを通じて、その伝統と革新の歴史を振り返るという企画です。

この特集上映と時期を同じくして、同様に松竹の120周年を記念した回顧上映が『ミンスク国際映画祭』の特設部門として11月8日(日)に開催されました。ベラルーシ共和国の首都であるミンスクという都市で11月6日(金)から13日(金)の会期で開催中の『ミンスク国際映画祭』(Minsk International Film Festival)。今年が第22回目という歴史を誇り、かつ東欧・中央アジア諸国で最大規模の映画祭です。

この映画祭が今年設けた部門が「Retrospective on the 120th Anniversary Of “Shochiku” (Masterpieces Of Japanese Cinema)」。上映作品は、溝口健二監督「歌麿をめぐる五人の女」、 黒澤明監督「白痴」、小津安二郎監督「東京暮色」、野村芳太郎監督「砂の器」、山田洋次監督 「幸福の黄色いハンカチ」、今村昌平監督「復讐するは我にあり」、神山征二郎監督「ハチ公物語」の7本。

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いずれも松竹映画、日本映画を代表する監督たちが並びますが、その作品の選定は映画祭独自の視点があるようで面白いものです。たとえば、溝口健二監督については、東劇『松竹120周年祭』でジャパンプレミア上映となった「残菊物語」ではなく、「歌麿をめぐる五人の女」。小津監督についても「東京物語」やカラー作品ではなく、「東京暮色」。いずれも優れた作品に違いないのですが、映画祭のセレクションには個性のようなものが感じられます。

遠く離れたベラルーシという国で日本の映画、それもクラシックの作品をこのように紹介していただけるということは本当にありがたいことです。そして、国境を超えても変わらず人々を魅了することができるということこそ、「Masterpieces」と称えられるゆえんであると思います。今年120年を迎えた松竹には、これから先もこのような「Masterpieces」をつくり続けていくことが求められているように思います。

松竹120周年祭の詳細についてはこちら

http://www.shochiku.co.jp/120festival/