男はつらいよ

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男はつらいよ 寅次郎かもめ歌
スタッフ

第26作 (昭和55年12月 公開)
男はつらいよ 寅次郎かもめ歌

北海道江差市でテキヤ仲間、シッピンの常の死を知った寅さんは、奥尻島へ墓参りに行く。そこで常吉の娘・すみれ(伊藤蘭)と知り合い、定時制高校に通いたいという望みを叶えるために、柴又へ連れ帰る。しかし、似顔絵の誘拐犯と間違えられて、青山巡査(米倉斉加年)が出動する大騒動に。さくら、博の温かい協力を得て、すみれは猛勉強して無事入学を果たすが、保護者気取りの寅さんは、連日学校に付き添って出かける始末…
 元キャンディーズの伊藤蘭が、自分の境遇を乗り越えて、懸命に勉強をして、幸せをつかもうと努力をするマドンナ・すみれを好演。定時制高校の教員に、二代目おいちゃんを演じた松村達雄。定時制高校に通う生徒たちと先生の交流と、その居心地の良さに入学願書を出す寅さんの向学心。すみれの恋人に村田雄浩、朴訥とした演技が強い印象を残す。

水島すみれ

水島すみれ

悪いと思うなら、
謝ったらどうなの。
こんないい人のこと、
あんまりだ

マドンナ

水島すみれ

水島すみれ(伊藤蘭)

父親は寅さんのテキヤ仲間、シッピンの常。その破天荒な生き方に翻弄され、少女時代から苦労が耐えなかったすみれは、函館の高校を中退。礼文島の水産加工場で働いていたところ、常の墓参に来た寅さんと知り合う。

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水島すみれ 第26作 伊藤蘭

1973年、キャンディーズの一員として「あなたに夢中」でデビュー。「年下の男の子」「春一番」「やさしい悪魔」などのヒット曲でトップアイドルに、1978年グループ解散後、女優として復帰。大森一樹監督『ヒポクラテスたち』(80年)、朝間義隆監督『俺とあいつの物語』(81年)などの映画や、テレビ、舞台で実力派女優として活躍。

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ゲスト

林先生

林先生(松村達雄)

こうやってな、汚い便器をピカピカに磨き上げた時、この人は、自分の心まできれいになったような気がして、最後にこういう言葉でこの詩を結んでいるんだよ、よく聞けよ

定時制高校の教師として、厳しい現実のなか、勉強する生徒たちの人生を応援。寅さんには主事と間違えられ、すみれの裏口入学をたった千円で持ちかけられる。しかし、その授業の居心地の良さに寅が定時制高校入学を決意するにいたる。

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林先生 第26・32作 松村達雄

1938年に法政大学卒業後、俳優を志す。プログラムピクチャーや数々のドラマのバイプレイヤーとして活躍。山田洋次作品には『馬鹿が戦車でやってくる』(64年)、『なつかしい風来坊』(66年)から出演。シリーズ第6作『純情篇』で山下医師を好演、森川信の急逝により第9作『柴又慕情』から第13作『寅次郎恋やつれ』まで二代目おいちゃん役。その後、第23作『翔んでる寅次郎』の仲人、第26作『寅次郎かもめ歌』の林先生、第32作『口笛を吹く寅次郎』の住職、第35作『寅次郎恋愛塾』の大学教授、第39作『寅次郎物語』の医者役でシリーズを支えた。2005年没。

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菊地貞男

菊地貞男(村田雄浩)

お前、好きな男、出来たんでねえか?

すみれが函館の高校に通っている時の同級生で、恋人。現在は函館で大工をしている。音信不通となったすみれを訪ねて礼文島へ行き、柴又へやってくる。

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菊地貞男 第26作 村田雄浩

1979年、朝間義隆監督『思えば遠くへ来たもんだ』で映画デビューをはたし、ドラマ「青が散る」(83年TBS)、「澪つくし」(85年NHK)などのドラマや、数々の舞台、映画『おこげ』(92年)、『ミンボーの女』(92年)などに出演。『釣りバカ日誌イレブン』(1999年)では、ハマちゃんの釣りの弟子を好演した。

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男はつらいよ 寅次郎かもめ歌

今回の寅さん

寅さん
名ゼリフ

寅「幸せになれるんだろうな、おめえ」
すみれ「うん。きっとなる」
寅「もしならなかったら、オレは承知しねえぞ」

車一家登場人物の一言

  • 諏訪さくら
    諏訪さくら
    それはね、お兄ちゃんの部屋・・・
  • 車竜造
    車竜造
    そういえば、寅は中学三年で中退だったもんなぁ
  • 車つね
    車つね
    源ちゃん、お金なんか勘定していないで、ちゃんと働きなさいよ
  • 桂梅太郎
    桂梅太郎
    ああ、俺も誰かに雇われたい。ボーナス貰いたい
  • 諏訪博
    諏訪博
    試験の成績で落としたりはしないと思うけどなあ、そんなことで人間を評価しないのが定時制高校なんだ
夢

柴又村では、悪代官が、天災にかこつけ、天狗様の祟りを鎮めるために、おさくを生贄に差し出せと迫る。そこへ現れた旅人が、自ら身代わりを申し出る。その旅人こそ、おさくの行方不明の兄・寅次郎だった…

騒動

騒動

引越し祝い騒動

さくらと博夫婦が念願の一軒家を購入。寅さんの用意したご祝儀の金額に驚いた博が「気持ちだけ」と返そうとする。さらにタコ社長が両替を申し出たために…

あにいもうと

あに
いもうと

さくら夫婦がようやく購入した一戸建て。二階の満男の部屋の隣には、寅さんの泊まる部屋が用意されていた。

人々

人々

  • 林先生/松村達雄(葛飾高校 定時制授業の国語教師)
  • おばさん/あき竹城( 奥尻島の川崎水産・イカ加工場)
  • 豊子/園佳也子(すみれが3歳の時に別れた母)

寅さんの
啖呵売

啖呵売

売ネタ

  • スカーフ(北海道江差町・第18回全国江差追分大会)

  • すみれ「江差追分」

ロケーション

  • 関西 ある神社の社/寅が目を覚ます
  • 北海道 江差/第18回江差追分大会で、売をする
  • 北海道 奥尻島/すみれの父親の墓参りをする
  • 徳島県 鳴門市/四国巡礼八十八カ所めぐり、第一番札所、霊山寺の門前
江差

北海道 江差

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北海道 江差

江差 基本情報

江差町(えさしちょう)は、北海道檜山振興局中部にある日本海に面した町。檜山振興局の所在地。町名の由来はアイヌ語で岬を意味する地名エサシ (esasi) であり、宗谷総合振興局の枝幸町と同じ語源である[1]。放送局の天気予報などでは当町を「檜山江差」ないし「道南の江差」、枝幸町を「北見枝幸」と呼んで区別することが多い。江差追分発祥地。

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第26作
北海道 江差

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奥尻島

北海道 奥尻島

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北海道 奥尻島

奥尻島 基本情報

奥尻島(おくしりとう)は、北海道南西部の日本海上に浮かぶ島。面積は142.97km²であり北海道では5番めに面積の広い島である(北方領土を除くと2位)。島全体で北海道奥尻郡奥尻町をなす。人口3,041人(2010年)。また西部では温泉が湧出する。

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北海道 奥尻島

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阿波徳島

徳島県 阿波徳島

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徳島県 阿波徳島

阿波徳島 基本情報

阿波市(あわし)は、徳島県北東部の吉野川北岸に位置する市。人口は小松島市に次いで徳島県内で6番目に多い。2005年(平成17年)4月1日、板野郡、阿波郡内の4町が合併(新設合併)し、県下7番目の市として誕生した。

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あの頃

食べ物

スルメイカ

奥尻島で、すみれたちが加工している“スルメイカ”。とれたての奥尻産の真イカを干したものが特産品だったが、最近は急速冷凍技術の発達で、全国的に刺身でも味わえるようになった。

モノ

祝儀・不祝儀袋

さくらの新居祝いの祝儀袋に大金を包んで、騒動となった寅さんが、北海道江差で聞いた、テキヤ仲間・シッピンの常吉の死。奥尻島の常吉の家を訪ねる寅さんが、今度は不祝儀袋に名前を書くことに。

ファッション

スタジアム・ジャンパー

すみれが着ている真っ赤なスタジアム・ジャンパー。もともとは、野球選手がウォームアップ時に、ユニフォームの上から、体を冷やさないために、羽織るためにデザインされた。英語ではBASEBALL JACKETSやGROUND JUMPERと言う。

主な出来事

12月8日
ジョン・レノン銃殺事件。
12月12日
日本の自動車生産台数が世界第1位に。名実ともに「自動車大国」となる。

データ

封切り日
昭和55年12月27日
観客動員数
1,889,000人
入場料
1,500円
上映時間
98分
受賞歴
併映作品
『土佐の一本釣り』
監督:前田陽一 出演:加藤純平、田中好子、加藤武、宍戸錠、蟹江敬三、樹木希林
スタッフ
監督 : 山田洋次 脚本 : 山田洋次 朝間義隆
原作 : 山田洋次
撮影 : 高羽哲夫
音楽 : 山本直純
美術 : 出川三男

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