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野村芳太郎監督再発見プロジェクト ~多彩なる多才のアルチザン~ によせて

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【プロジェクトタイトルについて】

映画『砂の器』で知られる野村芳太郎監督。

生涯で手掛けた映画は88本を数えます。

作家性を発揮しつつ、職人としてさまざまなジャンルの映画を手掛け

挑戦を続けた映画人としての功績に尊敬を込めて、

今回のプロジェクトタイトルを

「多彩なる多才のアルチザン 映画監督野村芳太郎」

と致しました。

 

【野村芳太郎監督とは】

日本映画の草創期に活躍した野村芳亭監督のひとり息子として誕生。

松竹蒲田撮影所を遊び場として育ちました。

戦後、1941年に松竹大船撮影所入社、川島雄三や黒澤明らの助監督を経て、

27年『鳩』で監督デビュー。

重厚なサスペンスから、青春もの、ラブコメ、女の一代記、メロドラマまで

幅広いジャンルの作品を手掛け、その確かな演出力で、次々にヒット作を

世に送り出しました。

【プロジェクト目的】

公開50年を超えた今も愛され続けている映画『砂の器』(74)をはじめとする

松本清張原作の社会派サスペンスものはもちろんのこと、美空ひばりや

コント55号、水前寺清子ほか人気スターの映画、寅さん以前の渥美清とのコメディ

予期せぬ病に翻弄される一家の姿を描いた『震える舌』など、

改めて、現在のお客様にご覧頂きたい作品が多数あります。

助監督時代には、黒澤明監督に「日本一の助監督」と絶賛され、

脚本家の橋本忍を紹介され、監督に昇進後は、

共に名作を作り出す盟友となりました。

また、山田洋次、森崎東、大島渚をはじめとする後輩の才能の開花にも

助力を惜しまなかったその功績は、日本映画史の1ページでもあります。

【プロジェクト内容】

2029年の「野村芳太郎生誕110年」までを、重点期間として、

野村芳太郎監督作品と監督自身の功績の再評価の為の施策を

積極的に行ないます。新しい情報は、この公式サイトにて、随時発表します。

どうぞお楽しみに!