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釣りバカ日誌 スペシャル

第7作 1994年7月16日
釣りバカ日誌 スペシャル

 一之助の親友・山内(西村晃)の息子・健吾(加勢大周)が佐々木課長の娘・志野(富田靖子)にひと目惚れ。しかし、志野の幼なじみの武(大森嘉之)も彼女を想い続けていた。さらに、伝助の出張中、仕事に疲れた一之助が浜崎家に一泊。一之助とみち子さんの不倫疑惑が持ち上がり、自棄になった伝助が大暴れするが・・・
 初の夏休み1本立てロードショーのスペシャル篇。松竹喜劇映画のベテラン、森﨑東監督がメガホンをとり、これまでのシリーズとは、カラーの異なる森﨑監督ならではの重喜劇となっている。前半では、谷啓扮する佐々木課長の日常が描かれている。愛娘・志野(富田靖子)の縁談をめぐる騒動は、娘を持つ父親の心理を細やかに描く。ベテラン清川虹子、田中邦衛らと西田敏行のパワフルな共演も見もの。

ゲスト
  • 富田靖子
  • 田中邦衛
  • 清川虹子
ロケ地
  • 島根県 出雲市
スタッフ
  • 監督:森﨑 東
  • 脚本:山田洋次、関根俊夫
  • 原作:作/やまさき十三 画/北見けんいち
  • 撮影:東原三郎
  • 音楽:佐藤 勝
  • 美術:重田重盛

ゲスト

佐々木志野

(富田靖子)

営業三課・佐々木和男の娘、都内でOLをしている。通勤中、東横線の車中で、山内健吾に一目惚れされ、見合いをしてデートを重ねる。一度は、玉の輿に心が揺れるが、幼なじみの酒屋の息子・武(大森嘉之)の気持ちを知って・・・

田宮辰夫

(田中邦衛)

浜崎家の近く、羽田の田宮自転車店の息子。早朝、一之助とみち子さんを目撃。辰夫は、現場で一之助のハンカチを拾う。信州出張から帰って来た伝助に、辰夫は、みち子さんが浮気していると告げる。

田宮はな

(清川虹子)

田宮自転車店の辰夫の母。辰夫に輪をかけての噂好きで、伝助を不安のどん底に陥れる。趣味は太極拳。

ハマちゃん、スーさん

ハマちゃん
スーさん

小諸への出張中に、スーさんが浜崎家に泊まったことを知り、みち子さんとの仲を疑う。しかもみち子さんは、出雲の実家に帰ってしまう。嫉妬に心を乱され、大暴れをした挙げ句、本社の社長室へ辞表を持って、スーさんの裏切りを怒って、決別を告げようとするが・・・

鈴木建設

鈴木建設

社長室から佐々木課長が、急に呼び出されるや、営業三課の面々は、またハマちゃんが何かをしでかしたと思い込んで、ハマちゃんは大いにクサる。ところが、意外なことに娘の縁談が持ちかけられ、出世のチャンスと舞い上がる佐々木課長。また、ハマちゃんは、みち子さんが実家に帰ってしまったことを理由に、退職願を手にものすごい形相で社長室に現われ、重役陣は大慌て。

浜崎家

浜崎家

ハマちゃんの小諸出張中にスーさんが、浜崎家を訪ねる。したたか酔っていたスーさんは、そのまま寝入ってしまい、朝帰りをしてしまう。しかし、みち子さんがスーさんを見送る現場を、近所の自転車屋の母子が目撃して、ハマちゃんに告げ口をしてしまう。果たして離婚のピンチが訪れるのか?

恋愛事件簿

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事件簿

佐々木課長の愛娘・志野(富田靖子)に、通勤電車で一目惚れする青年・山内健吾(加勢大周)は、スーさん の悪友で宝石店を経営する山内昭男(西村晃)の息子だった。スーさんは、お見合いという形で、佐々木課長に縁談を持ちかける。志野に心を寄せていたのはもう一人いた。幼なじみで近所の酒屋の息子・武(大森嘉之)は、二人のデート現場に突然現れるが・・・。スーさんも昔馴染みの銀座のマダム・舞子(松岡嘉代)を、山内と争うことになる。

あのひとシリーズ

  • 前原運転手
  • 太田八郎
  • 佐々木課長
  • ハマちゃん宴会芸

太田八郎

みち子さんが忙しい間、八郎は鯉太郎の面倒をみたり、郷里に帰るみち子さんと鯉太郎を、車で空港まで送ってくれたりと、相変わらず親切な隣人ぶりを発揮。みち子さんが実家に帰ることについても「たまには反省させた方がいいんだよ。甘えすぎだよ、ハマちゃんは」と手厳しい。

釣果

  • スズキ
  • アユ
  • マダイ

魚かいせつ

第十太田丸で出船した釣りバカコンビが、東京湾で釣り上げるのは、スズキ目・スズキ科のスズキ。海岸近くや河川に生息している出世魚。小諸出張中、仕事はそこそこにハマちゃん、タクシーの運転手とキュウリウオ目・アユ釣りを楽しむ。玉造温泉で水入らずの時を楽しむハマちゃん夫婦の前に、スーさんが釣り道具を持ってやってくる。みち子さんと釣りの間に悩むハマちゃんだが、結局、地元流の手釣りで隠岐の大鯛に挑戦することになる。隠岐のマダイは、大物が多いことで知られる。

ロケーション

島根県

ロケ地解説

ハマちゃんが出張するのは、長野県小諸市。小諸藩の城下町として、古くから繁栄し、白鶴城や酔月城とも呼ばれた小諸城の跡「懐古園」などの名所がある。島崎藤村の千曲川旅情の歌で「小諸なる古城のほとり」と歌われている。また、みち子さんの実家は、今回のメインロケ地である島根県出雲市、出雲大社参道のお土産物屋。ハマちゃんとみち子さんが泊まるのは、島根県松江市の玉造温泉。

データ

公開日 1994年7月16日
上映時間 106分/シネマスコープ/モノラル
スタッフ 監督:森﨑東
製作:櫻井洋三
プロデューサー:瀬島光雄、中川滋弘
原作:作/やまさき十三 画/北見けんいち 小学館「ビッグコミックオリジナル」連載
脚本:山田洋次、関根俊夫
撮影:東原三郎
美術:重田重盛
音楽:佐藤勝
照明:粟木原毅
録音:原田真一
編集:鶴田益一
スチール:野上哲夫
企画協力:日本映像(株)
ロケ協力:島根県ロケ受け入れ実行委員会
キャスト 西田敏行 (浜崎伝助)
石田えり (浜崎みち子)
上野 友 (浜崎鯉太郎)
富田靖子 (佐々木志野)
加勢大周 (山内健吾)
加藤 武 (秋山専務)
前田武彦 (堀田常務)
笹野高史 (前原運転手)
中本 賢 (太田八郎)
大森嘉之 (武)
戸川 純(営業三課・恵)
山瀬まみ (営業三課・かおり)
石丸謙二郎 (草森秘書室長)
田中邦衛 (田宮辰夫)
ケーシー高峰 (興信所所長)
石井トミコ (家政婦・磯部)
河原さぶ (みち子の兄)
浦田賢一 (小諸タクシー運転手)
八木昌子 (佐々木和枝)
清川虹子 (田宮はな)
竜 雷太 (原口総務部長)
松尾嘉代 (舞子)
谷 啓 (営業三課長・佐々木和男)
西村 晃 (山内昭男)
三國連太郎 (鈴木一之助)