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釣りバカ日誌 19

第20作 2007年9月8日
釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束

 一之助がついに社長を勇退、会長に就任する。社員を集めた就任式の演説で言葉に詰まる。感無量となった伝助は、ついに皆の前で社長に向かって「スーさん!」と叫んでしまう。ところが会長就任早々、一之助は謎の失踪をしてしまう。心配した妻の久江(奈良岡朋子)は、伝助に捜索を依頼する。わずかな手がかりをもとに岡山県に向かう伝助。美しい海を望む寺で、温子(星由里子)とその娘・珠恵(檀れい)の世話になっていた一之助と再会するが、この町では大きな問題となっているリゾート開発のゼネコンが鈴木建設と知って・・・
 鈴木建設を創業し、一代で日本を代表するゼネコンに育て上げたスーさんだが、惜しまれながら、社長を辞めて会長となる。その就任式で頭が真っ白になったスーさんは絶句してしまい、自分がボケたのではないかと悩む。ヒロインは『武士の一分』(06年)で注目を集めた、宝塚出身の檀れい。また、星由里子、小沢昭一、桂小金治といった日本映画の歴史を築いてきた俳優陣の共演は、国民的映画シリーズ「釣りバカ日誌」なればこそ。また、ハマちゃんとスーさんの大ゲンカや、重役陣の無能ぶりなどルーティーンが、いつもよりパワーアップしている。

ゲスト
  • 檀 れい
  • 高嶋政伸
  • 星由里子
ロケ地
  • 岡山県 倉敷市、瀬戸内市、笠岡市、苫田郡・鏡野、高梁市、岡山市
スタッフ
  • 監督:朝原雄三
  • 脚本:山田洋次、朝原雄三
  • 原作:作/やまさき十三 画/北見けんいち
  • 撮影:近森眞史 (J.S.C.)
  • 音楽:信田かずお
  • 美術:須江大輔

ゲスト

木山珠恵

(檀 れい)

海蔵寺の一人娘。寺に隣接する保育園で働いている。写真館の二代目・昌平と付き合っており、彼と共に、鈴木建設による大野浜リゾート開発計画反対運動に参加。

小田切昌平

(高嶋政伸)

珠恵の恋人で写真館の二代目。大野浜のリゾート開発計画反対運動の中心的メンバー。鈴木建設の計画と知った一之助は、伝助にも海蔵寺の反対運動集会に参加することを命じる。珠恵とは良い仲だが、なかなかプロポーズに踏み切れずにいる。

木山温子

(星由里子)

珠恵の母。海蔵寺の美しい未亡人。フラリとあらわれた一之助を、気の毒に想って世話をみることに。檀家たちが進めている、海蔵寺を存続させるための珠恵の縁談も、本人の意志を尊重する。理解ある母でもある。

ハマちゃん、スーさん

ハマちゃん
スーさん

会長就任挨拶で、頭が真っ白になり、言葉を詰まらせてしまったスーさん。ある日、行方不明となってしまう。心配する久江夫人はハマちゃんに捜索を依頼、鯉太郎の携帯にかかってきた電話の局番を頼りに、釣り道具を手に岡山へ・・・。

鈴木建設

鈴木建設

鈴木建設の創業者として、会社の隆盛に貢献し続けて来た鈴木一之助社長が、めでたく勇退。これまで常務だった堀田社長(鶴田忍)に、後進を譲ることとなる。新社長の堀田は「集団合議制」がポリシーと表明する。事なかれ主義の鈴木建設重役陣は相変わらずで、鈴木会長の悩みは尽きない。

浜崎家

浜崎家

「みち子さんと会わずに過ごす、会社の一日の長いこと」と、走って帰ってきたハマちゃんは、みち子さんを抱きしめる。相変わらず、ラブラブなハマちゃん夫婦だが、会長就任式の当日、訪ねてきたスーさんは浮かない顔。スーさんは自分が認知症の始まりじゃないかと、悩んでいるようだ。そんなスーさんを、みち子さんとハマちゃんは我が父のように励ます。

恋愛事件簿

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事件簿

海蔵寺の一人娘・木山珠恵(檀れい)は、寺を存続させるために檀家たちから縁談をすすめられている。しかし、彼女には、地元の写真館の二代目・小田切昌平(高嶋政伸)という恋人がいた。寺の存続か、自分の幸せをとるか・・・。若い恋人たちに試練の時が訪れる。

あのひとシリーズ

  • 前原運転手
  • 太田八郎
  • 佐々木課長
  • ハマちゃん宴会芸

佐々木課長 次長

スーさんが社長を辞める日、苦楽を共にしてきた佐々木次長は、元気がない。その胸中を知るのは営業三課のハマちゃんだけ。早速、会長就任式の席をとるべく、佐々木次長とともに会場へと向かう。ハマちゃんが元気づけるために「鈴木建設社歌Ⅱ」を唄うと、佐々木次長もハモる。さすが長年の名コンビ。

釣果

  • アカメバル
  • タイ

魚かいせつ

スーさんを探しにきた筈のハマちゃん、瀬戸内の海岸でカサゴ目・メバル科のアカメバルを狙っていると、スーさんに声をかけられる。倉敷の洋上の船で、スーさんが釣り上げるのは、スズキ目・タイ科のタイ。

ロケーション

岡山県

ロケ地解説

スーさんが世話になる海蔵寺は、瀬戸内海を望む岡山県倉敷市玉島黒崎でロケ。珠恵の車に乗ったスーさんが、釣りをしているハマちゃんを発見、思わぬ再会となる。反対派が座り込みをするのは笠岡市。スーさんが訪ねる、地元の黒幕で旧友の渋谷剛三(小沢昭一)宅は、高梁市で撮影。珠恵と昌平の結婚式は、瀬戸内市牛窓町のペンションでロケーション。ラスト、ハマちゃんとスーさんが大げんかするのは、倉敷市の洋上。

当時の世相

平成19年の
できごと

1月 防衛省発足。
2月 バラック・オバマが2008年アメリカ大統領候補に立候補。
3月 能登半島地震。
10月 米カリフォルニア山火事。
*団塊の世代大量定年にともなう2007年問題。

データ

公開日 2007年9月8日
上映時間 114分/シネマスコープ/SRD
スタッフ 監督:朝原雄三
製作総指揮:迫本淳一
製作:松本輝起
プロデューサー:瀬島光雄、深澤 宏 
原作:作/やまさき十三 画/北見けんいち 小学館「ビッグコミックオリジナル」連載
脚本:山田洋次、朝原雄三
撮影:近森眞史 (J.S.C.)
美術:須江大輔 
音楽:信田かずお
照明:土山正人 (J.S.L.)
録音:鈴木 肇
編集:石島 一秀
スチール:中原一彦
企画協力:日本映像(株)
ロケ協力:『釣りバカ日誌18』岡山ロケ支援委員会、日本航空
キャスト 西田敏行 (浜崎伝助)
浅田美代子 (浜崎みち子)
檀 れい (木山珠恵)
加藤 武 (秋山専務)
小野武彦 (原口人事担当取締役)
鶴田 忍 (堀田社長)
中村梅雀 (草森秘書課長)
村野武範 (川島営業部長)
持丸加賀 (浜崎鯉太郎)
益岡 徹 (舟木課長)
中本 賢 (太田八郎)
平山あや (営業三課・鯛子)
笹野高史 (前原運転手)
石田 靖 (木村)
梅垣義明 (渋谷の秘書)
佐藤正宏 (中国支社・営業部長)
伊藤正之 (デベロッパー・大野)
増田英彦(ますだおかだ) (関西支社・野沢)
安田大サーカス (作業員)
渋谷天外 (檀家総代・藤原)
桂 小金治 (檀家役員・林)
谷 啓 (佐々木次長)
奈良岡朋子 (鈴木久江)
小沢昭一 (渋谷剛造)
星由里子 (木山温子)
高嶋政伸 (小田切昌平)
三國連太郎 (鈴木一之助)