2025.03.10
今年2月からSNSに投稿を続けてきた、「映画『男はつらいよ』55周年記念!”寅さん大好き”著名人応援コメント」を、一覧にてご紹介いたします。
様々なジャンルでご活躍の皆様の「寅さん愛」に触れて、あらためて映画を観直すきっかけとなりますように。
(以下、順不同)
どんなひとにも分けへだてなく愛で包み込む寅さんが大好きです。
――三浦知良(プロサッカー選手)
「寅さんは、類さんとも重なるんですよ」
ひと昔以上も前に頂いた言葉だ。もったいなくて心の底の涙箱に仕舞ってある。旅先でロケ地に行き当たればジンとくる。リリーさんとの別れが切ない『寅次郎相合い傘』(シリーズ第15作)は大好きな一作。
――吉田類(酒場詩人)
第1作目が特に好きです。
55周年、おめでとうございます!!
【男はつらいよ】のタイトルがとても格好良くて、そのあと青空の下にいる寅さんの映像が鳥肌が立ちます。オーラが半端ないです!
第1作目でこの完成度!
寅さんのしぐさや、表情、すべての行動が愛らしく、計算し尽くされているのに、とても自然。何度見ても笑ってしまいます。
泣き笑いの原点。いつまでも私の目標は「男はつらいよ」です!
これからも老若男女、沢山の方に見ていただけますように。日本の宝です!
これからもずっと大好きです!
――森三中・大島(お笑い芸人)
自分の事よりいつも誰かの幸せを願い、親身になり心を痛める。そんな寅さんは義理人情に生きる日本人の中の、本当のヒーローです。
私が好きな、第17作目『寅次郎夕焼け小焼け』の寅さんは、優しさ正義感、思いやりに溢れています。
そして兵庫県龍野でのラストシーンに、涙は止まらないのです。
――錦織一清(俳優・舞台演出家)
★寅さんの好きなところ
義理と人情に厚い姿
おっちょこちょいで早とちりだけど憎めなくて可愛げのある人柄
困ってる人を見るとほっとけない性格がたまらなく好きですね
★好きな作品
第1作…柴又帝釈天に寅さんが帰ってきて「おばちゃん 生きてたのかい!」と言うセリフが印象的
寅さんが、北島三郎さんの『喧嘩辰』を歌いながら帰るシーンが大好きです。
――三山ひろし(演歌歌手)
『男はつらいよ』の人情と寅さんの言葉を理解出来なくなった時が日本人が日本人でなくなる時だと思っている。
『男はつらいよ』は日本の宝であり日本人が一番大切にしないといけない映画なのです。
――立川志らく(落語家)
調子に乗った寅さんが「言うぞ言うぞ」というタイミングで思った通りの事を言って笑わせてくれるのが好きでした。
そして大人になっても人間というものは寂しさを抱えて生きていくんだということを教えてくれたのも寅さんでした。
――山崎貴(映画監督)
寅さん唯一の海外地はオーストリアの「うぃ〜」ン!
「困ったことがあったらな 風に向かって俺の名前を呼べ おじさん どっからでも飛んできてやるから」
そんな事を子供達に言える寅さんのようなカッコいいおじさんになりたいです!ゴーゴーおっぱっぴー!
――小島よしお(タレント)
自分が男はつらいよで1番好きなのは27作です
理由は割とシンプルで松坂慶子さんが演じるおふみさんがとてもタイプという理由と、寅さんの振られ方が自分が振られるときに似ていたからです
この27作では、おふみさんも一度寅さんの事を男として見るのに、そのタイミングの時はチャンスを逃し、自分が求めた時にはもうおふみさんには相手ができてしまっている
この流れがリアルな恋愛を表現していて面白いなと思いました
しかも振られた寅さんは部屋でさくらに対し辛さをこぼすにも関わらず、おふみさんの前では笑顔で振る舞い、ラストのシーンではおふみさんと、おふみさんの旦那さんの元へ会いに行く
愛とは何かを教えてもらえた気がして、この作は恋愛で悩む時いつも必ずみています。
――三浦孝太(総合格闘家)
はじめて映画館で観た中学生の頃、「わー、ここに座ってる、知り合いでもない皆が、いつの間にか気持ちが一つになって笑ってる!」と思っただけで感激したものです。
笑って観終わったはずなのに、いつもちょっと泣けるしょっぱさが残ります。
そんな気持ちもまた、きっと皆も同じなんだろうなと思いながらの帰り道もよかった。
――清水ミチコ(タレント)
喜怒哀楽といった人間のあらゆる感情や機微に寄り添い、さりげなく励まし受容してくれる、懐の深さとこころの温かさ。
それらが寅さんの最大の魅力であり、永年にわたり国民的人気を博してきた所以と思う。
観たあとには虚心坦懐の心境となり、しあわせな心持ちで自然と前を向いて歩きはじめられる。
そんな爽やかな作品群が、混沌とした令和の世に在って、さらに永く広く愛されていくことを、ファンのひとりとしてこころから願っている。
――加藤一二三(棋士)
空がオレンジ色に染まる夕方にトランクぶらさげて駅に向かう寅さんが切ないです。
あえて鈍感になることで寂しさに打ち勝つのだ、と腹をくくってるのでしょうか、寅さん。
――イッセー尾形(俳優)
第4作『新男はつらいよ』のハワイ旅行のゴタゴタがずっとおもしろかったです!
競馬当ててタクシーで帰ってくる寅さん、ハワイで浮かれる家族、それをお祭り騒ぎで見送る柴又のみんな、隠れて帰ってくる家族、そこに入ってくる泥棒、全員バカで全員大好きになる。
――ミキ 昴生(お笑い芸人)
僕は満男の一コ下(70年生まれ)なので、決して寅さん世代ではありません。
親が喜ぶものに子供は背を向けたくなるもので、成人してから、もっぱら後追いでビデオ鑑賞。本当の面白さが理解できたのは、恥ずかしながら自分がお父さん世代になってから公開された、22年ぶりの最新作『お帰り 寅さん』かも知れません。
完璧な喜劇構造を更新し続けた山田監督の偉大さを見せつけられました。
例えば『メロン騒動』というタイトルでYouTubeにもあがっている『寅次郎相合い傘』の名場面。
自分のぶんのメロンが用意されてないことを知り、長い沈黙のあとに放たれる「わけを聞こうじゃねえかよ」の破壊力。分かってても笑い声がもれる。
あの瞬間、寅さんが何を言ったとしても笑えるのだろうけど、最も相応しい台詞は「わけを聞こうじゃねえかよ」しかないんだよなぁ。
そういう感覚を観客と共有できるのはシリーズものの醍醐味だと思います。
これが国民的喜劇ってもんですよね。はいっ!僕も頑張ります!
――宮藤官九郎(脚本家)
10代後半から年一ペースで振られていた私にとって寅さんは心の友、傷心の同志か。
いつか寅さんのような旅をしてみたいと思い続けております。
来年古稀を迎えますが、愛車のカブ号で寅さんの足跡を辿ってみるかな。
好きな作品は、第10作目の「寅次郎夢枕」です。寅さんがお千代さんに告白されるシーンが、もう好きで好きで!
旅先で風来坊生活の儚さを知り、柴又で恋愛指南をして、逆に告白されて、盛り沢山のこの作品が好きですね。
――山口良一(タレント)
「男はつらいよ」シリーズの全作品が好きです。
笑いあり、涙あり、人生ありと、映画を観終わった後に充実感があり、いつ見ても色褪せない映画だと思います。
特に森川信さんのおいちゃんが大好きでした。それと寅さんが失恋した時の哀愁が好きでした。
――越中詩郎(プロレスラー)
私の両親も『男はつらいよ』が大好きで、一緒にたくさんの作品を観て参りました。
そしてある時、第47作「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」の出演を知らされました。
これまでドラマや舞台なども出演させていただきましたが、その時の驚きと嬉しさは別格の喜びと感動でした。親孝行がまた出来たなぁと、しみじみと思ったものです。
撮影初日に緊張して渥美さんにご挨拶に伺った時です。「よっ!」と、笑顔で手を振ってくれた姿はスクリーンのままの寅さんで、しばらく見惚れてしまったのを今でも鮮明に覚えています。
この経験は私の歌手人生でかけがえのない宝物となりました。
日本映画の宝でもあるこのシリーズが、この先も日本人の心として末永く受け継がれてゆくことを心より願っています。
――小林幸子(歌手)
元々旅好きの両親が作品の大ファンで、幼き頃から年2回は映画館で 寅さんの自由に思いたった土地へ行き自由に季節を感じ自由に綺麗な人に惚れて人に垣根の無く見せる優しさや、男のしょうもないと大事さが紙一重の見栄、素直で繊細な喜怒哀楽さに魅了されました。
小学生の頃から、苦手な授業中に窓の外を眺めながら「寅さん今頃どこで自由にしてんだろう?良いなぁ〜寅さんは」と本気で思ってましたし、あの自由さに憧れたからか今でも地方ロケが大好きです。
でも柴又の身内のみなさんは時に大変ですよね(笑)
――飯尾和樹(タレント)
僕が映画デビューした時に、撮影監督の篠田昇がシネスコで撮りたいと言い出し、シネスコの素晴らしさを語りながら寅さんの話をしてくれた。
寅さんを観るにつけ、先ずシネスコの美しさにワクワクしてしまう。
――岩井俊二(映画監督)
映画を見始めて53年、『男はつらいよ』の55年という歴史にはちょっとだけ間に合いませんでしたが、自分の【映画史】にずっと車寅次郎が寄り添って居てくれたことだけは確かです。
日本の風景、日本の家族、日本の女性が恋しくなったら、私はまた『男はつらいよ』を見ることをお約束いたします。
――吉川明利(代官山蔦屋書店)
「2階の部屋が空いているのよ。お兄ちゃんがいつ帰ってきてもいいように」
『男はつらいよ』50作目でさくらが発したこの一言で即落涙。
世の中のあらゆるものが歳を取る中、寅さんは相変わらず旅を続け、家族は帰りを待っている……泣かない訳ない。
現実の世界に寅さんがいたらうっとおしい。でも、映画の中では愛おしい。
今頃、寅さんはどうしているんだろう?満男のように想いにふける今日この頃です。
――ジャガモンド斉藤(映画紹介人)
毎回散々な目に遭っても、最後に笑顔を見せて次へと進んで行く寅さんに、私はどれだけ勇気と元気を貰ったことか。そんな寅さんイズムを勝手にリスペクトして、小学生を元気にしたいと書いてきたのが「かいけつゾロリ」なのです。
特に『男はつらいよ 望郷篇』は私にとってのお話し作りのバイブルでもあります。
――原ゆたか(児童書作家)
撮影の合間、寅さんと会話させて頂いた事が本当に有り難く、貴重な時間でした。
そのお言葉は、その後の僕の芸能生活の支えになりました。
寅さんは、僕の中で今でも元気です!
――出川哲朗(タレント)
以上