「寅さんサミット2017in柴又」レポート!

寅さんサミット2017 イベントレポート

先週の11/25(土)・26(日)で「寅さんサミット2017in柴又」が開催されました!!
寅さんの街葛飾区柴又で「日本の原風景を守り、後世に伝える」をテーマに、「男はつらいよ」ゆかりの地域が集まり、産業・文化交流などを行うイベントです。

3年目となる今年は、開催前に文化審議会が柴又を国の「重要文化的景観」に選定するよう文部科学大臣に答申したことや、過去最多の17地域もの全国ロケ地の参加、そして透き通る青空の下の開催となり、葛飾区の発表で88,000人もの来場者数となり大賑わいの2日間となりました。

寅さんサミット2017 イベントレポート

初日に行われた開会式では「男はつらいよ」で寅さんの妹・さくらを演じてこられた女優の倍賞千恵子さんも特別ゲストとしてご出席。
開会式の後は、重要文化的景観選定を祝して祝賀セレモニーが行われ、山田洋次監督から届いたお祝いメッセージを倍賞千恵子さんに代読していただくというサプライズ演出で盛り上がりました。

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ロケ地となった地域ごとに分かれたブースでの各地の特産物が販売、ステージで行われた吉田照美さんによるトークショーやお笑いイベント、寅さんのコスプレをしたお客様もたくさんいらっしゃり笑顔溢れる素敵なお祭り。

そして恒例の映画上映イベント。初日は倍賞千恵子さん、2日目は第28作のマドンナを演じられた音無美紀子さんをトークショーのゲストに迎え行われた計3回の上映会は、長蛇の列ができるほどの満員になりました。

1日目には第34作『男はつらいよ 寅次郎真実一路』上映前に倍賞さんが登場し、トークショーが行われました。

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撮影当時と現在の柴又の違いを質問されると
「参道が御影石になっていますが、当時は土で軒先から雨だれが落ちて足元が汚れてしまっていました。綺麗になったのは変わりましたね。山田監督の手紙にもありましたが、街の景観が変わらないよう、表側は変えないでいただきたいとお願いをしていて、それを皆さんが守ってくださっている。生活をしていく中で便利さを求めてしまうが、街の景観を変えずにそのままで建物を洗って綺麗にして、古い建物を補修しながら使っていらっしゃる。高い建物が殆どなく、町の人たちが手塩にかけて大事に育ててくださったお陰です。」

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また、倍賞さん自身が守りたいものは?という質問には
「現代は縦社会になり建物も高く高くしていこうとする傾向があるが、横の人を見たりすることを大切に残していってほしい。柴又にかかわらず、建物や地域の横のつながりが残っていって欲しいですね。」と語りました。

二日目は第28作『男はつらいよ 寅次郎紙風船』上映後にマドンナ役・音無美紀子さんが登場。

観客の皆さんに「(演じた)光枝は本当に素敵な女性ですよね。」と開口一番。
撮影当時の様子を聞かれると
「出演する前から、寅さんや渥美さんの大ファンでいつか出たいと思っていました。36年経ったが、ついこの間のような気持ちです。お話をいただいた時はオリンピックの選手に選ばれたような気持ちでした。」と語りました。

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音無さんが変わらないでほしい、守っていきたいものは?という質問には
「便利じゃない時代に教えてもらった様々な知恵、凧揚げやお雛様など日本ならではの風景や文化は廃れないで欲しいと思います。」
また、寅さんサミットに訪れた福岡県朝倉市の思い出として、
「寅さんと歩いた学校を子供たちが窓拭きをしているシーンをよく覚えています。郷愁を誘うとても素敵な原風景でした。今も変わらずにいるんですね。」と嬉しそうに語りました。

『男はつらいよ 寅次郎紙風船』のロケ地である福岡県朝倉市は
今年、豪雨による被害をうけた地域で、「寅さんサミット」も復興支援の募金をしていました。
トークイベント終了後、音無さんは朝倉市のブースがある特設会場にも足を運び、
突然のサプライズに朝倉市ブースのみなさんや周りのお客様は驚いた様子でしたが、大いに盛り上がりました。

街中に聞こえた寅さんのテーマソングと、たくさんの人々の笑い声。
柴又の参道を、笑顔で口笛を吹きながら、もしかしたら寅さんも歩いていたかもしれませんね。

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ますます大きくなっていく寅さんサミット。
来年もお楽しみに!

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