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釣りバカ日誌 13

第15作 2002年8月10日
釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪!

 伝助が、富山にある老舗製薬メーカー天狗堂のワンマン会長・黒部五郎(丹波哲郎)が発注する美術館建設の仕事を獲得する。しかし設計部の“ミス・スズケン”こと桐山桂(鈴木京香)は、黒部会長直々の奇抜なデザインが納得できずに、伝助に詰め寄る。事態を収拾させるべく、富山に出張した伝助と桂だったが、黒部は息子の嫁にと、桂を見初めてしまう。しかも、それが取引の条件となリ、事態はどんどんこじれてしまい・・・
 富山湾、立山連峰、そして宇奈月温泉などのスポットが、久々のシネマスコープ画面で捉えられ、パノラミックに展開する。丹波哲郎扮する豪快な会長のおかしさ! 西田敏行との息もピッタリで、本木監督三作品の中でも爆笑度の高い作品となった。鈴木京香扮する、桂の美しさに、黒部は取引をもちかける。まるで時代劇の悪代官のように圧倒的な存在感の丹波哲郎のワルノリぶりが実に楽しい。ちなみに、舞台は本木克英監督の故郷でもある富山県。

ゲスト
  • 鈴木京香
  • 小澤征悦
  • 丹波哲郎
ロケ地
  • 富山県 富山市、黒部市・宇奈月温泉
スタッフ
  • 監督:本木克英
  • 脚本:山田洋次、朝間義隆
  • 原作:作/やまさき十三 画/北見けんいち
  • 撮影:花田三史
  • 音楽:林 哲司
  • 美術:横山 豊

ゲスト

桐山桂

(鈴木京香)

鈴木建設設計課勤務。“ミス・スズケン”の誉れ高い。富山の天狗堂が建設する美術館をデザインするも、ワンマン会長に断られ、鈴木一之助社長に直訴。営業担当の伝助とともに、富山出張へ向かう。しかも、会長に気に入られて、息子の嫁にと持ちかけられる。

鮎川透

(小澤征悦)

富山県南砺市の瑞泉寺近くで、欄間彫刻をしている青年。アルバイトしては海外放浪後、稼業を継ぎながら、アーティストとしても活躍、銀座で個展を開き、そこで桂と再会する。

黒部五郎

(丹波哲郎)

富山の老舗薬問屋・天狗堂のワンマン会長。伝助の釣り仲間で、美術館建設を鈴木建設に依頼。ところが、奔放な性格そのままの会長自らの珍妙なデザインが、大きな波紋を呼ぶことに。

ハマちゃん、スーさん

ハマちゃん
スーさん

富山の天狗堂の美術館建設の仕事が、桂の縁談絡みとなり、ややこしくなって、間に入っていたハマちゃん最大のピンチが訪れる。そこでスーさんが乗り出すことになるが、果たして?ちなみに、ハマちゃんの宴会芸までエスカレートした「ホテルイカメンコ」も見もの。

鈴木建設

鈴木建設

“ミス・スズケン”こと桐山桂のデザインによる天狗堂美術家館建設の条件は、なんと桂と、黒部会長の息子(パパイヤ鈴木)との縁談を受諾することだった。しかし、ハマちゃんはそのことを誰にも言えず、困り果てる。おまけに、天狗堂の小天狗こと浅利部長(岡本信人)が、見合いの準備をして鈴木建設本社へとやってくる。事態は、スーさんも巻き込んで、益々ややこしくなる。

浜崎家

浜崎家

休日、スーさんと一家で釣りに出かける浜崎家。鯉太郎も釣りを覚えて、大物を釣り上げる。みち子さん、ハマちゃんが桂と出張に行くと聞いて、焼き餅焼くそぶりを見せる。しかし、亭主、女房が思うほどモテず、ということも充分承知しているようだ。

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“ミス・スズケン”こと桐山桂(鈴木京香)を気に入った、天狗堂の黒部会長(丹波哲郎)は、息子の嫁にと大ハリキリ。それを受諾することが、仕事の条件となり、板挟みのハマちゃんは蒼白となる。一方の桂は、富山で知り合った青年・鮎川透(小澤征悦)と愛を育む。

あのひとシリーズ

  • 前原運転手
  • 太田八郎
  • 佐々木課長
  • ハマちゃん宴会芸

太田八郎

『12』でボリビア人の子連れ女性とめでたく結婚したはずの太田八郎だったが、実は妻の浮気が原因で破局、再び独身に戻ってしまい、またしても浜崎家に出入りする日々。

釣果

  • アナゴ
  • サクラマス
  • ブリ
  • マダイ

魚かいせつ

多摩川の河口でハマちゃん、スーさんと一緒の鯉太郎が釣り上げるのは、ウナギ目・アナゴ科のアナゴ、そしてサケ目・サケ科のサクラマス。黒部会長のクルーザーに乗って、富山湾でハマちゃんが釣り上げるのは、スズキ目・アジ科のブリ。すべてが終わって、スーさんとハマちゃんが、富山湾でヒットするのは、スズキ目・タイ科のマダイ。

ロケーション

富山県

ロケ地解説

黒部会長の天狗堂は、富山市内にある。ハマちゃんと桂が泊まるのは宇奈月温泉。同じ旅館でなんとスーさんの奥さんと鉢合わせ、ハマちゃんの浮気疑惑が持ち上がる。そして会長のクルーザーでハマちゃんが釣りを楽しんでいる間、桂は南砺市にある瑞泉寺へと向かう。その参道のほど近くで、欄間彫刻をしている鮎川透と知り合う。

当時の世相

平成14年の
できごと

2月 ソルトレイクシティ冬季五輪。
4月 DV防止法全面施行。
5月 東ティモール独立。
8月 住民基本台帳ネットワーク開始。
9月 スイス、東ティモール、国連加盟。
10月 拉致被害者5名、北朝鮮より帰国。

データ

公開日 2002年8月10日
上映時間 109分/シネマスコープ/SRD
スタッフ 監督:本木克英
プロデューサー:瀬島光雄、中川滋弘、深澤 宏
原作:作/やまさき十三 画/北見けんいち 小学館「ビッグコミックオリジナル」連載
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:花田三史
美術:横山 豊
音楽:林 哲司
照明:土山正人
録音:弦巻 裕
編集:川瀬 功
スチール:中原一彦
企画協力:日本映像(株)
ロケ協力:「釣りバカ日誌13」いきいき富山実行委員会、ANA
キャスト 西田敏行 (浜崎伝助)
浅田美代子 (浜崎みち子)
鈴木京香 (桐山 桂)
加藤 武 (秋山専務)
柴 俊夫 (原口人事担当取締役)
鶴田 忍 (堀田常務)
小野寺昭 (川島営業担当取締役)
笹野高史 (前原運転手)
中本 賢 (太田八郎)
中村梅雀 (草森秘書課長)
さとう珠緒 (営業三課・鯛子)
パパイヤ鈴木 (黒部海彦)
菅原隆一 (浜崎鯉太郎)
梅津 栄 (釣人)
立川志の輔 (タクシー運転手)
左 時枝 (鮎川君枝)
岡本信人 (浅利真三郎)
小澤征悦 (鮎川 透)
谷 啓 (佐々木課長)
奈良岡朋子 (鈴木久江)
杉浦直樹 (桐山逸夫)
丹波哲郎 (黒部五郎)
三國連太郎 (鈴木一之助)