生誕100年記念作品はじまりのみち
アニメーション監督・原恵一が実写で描く
実話を元にした、母と子の真実の愛の物語
見どころ
偉大なる創作者の青春時代の苦悩と挫折する姿を、実力派の加瀬亮が演じる。木下惠介の原点にさかのぼり、いまの時代にその魅力を語りなおす
あらすじ&解説
時は戦中。映画界に政府から戦意高揚の国策映画づくりが要求された時代。木下が監督した『陸軍』は、その役割を果たしていないとして当局から睨まれ、次の映画の製作を中止にさせられてしまう。すっかり嫌気がさした木下は松竹に辞表を提出、病気で療養中の母が暮らす故郷の浜松に帰る。戦局はいよいよ悪化の一途をたどり、疎開することを決めた木下は、その夏、一台のリヤカーに寝たままの母を、もう一台には身の回り品を乗せ、兄と、頼んだ「便利屋さん」と自分の三人で、夜中に家を出たのであった……。 『河童のクゥと夏休み』『かがみの孤城』など数々のアニメ作品で知られる原恵一が、初めて実写映画に挑戦。 重要なモチーフとなった『陸軍』を始め、木下惠介作品のうち15本が印象的に引用されている。
- 公開日
- 2013年06月01日
- 本編尺
- 96分
- 受賞歴
- ・第5回TAMA映画賞:特別賞
・第87回キネマ旬報ベストテン
助演女優賞(田中裕子)
読者選出日本映画ベスト・テン 第10位 - キャスト
- 加瀬亮 田中裕子 ユースケ・サンタマリア 濱田岳 宮﨑あおい 大杉漣
- スタッフ
- 監督・脚本:原恵一
撮影:池内義浩
音楽:富貴晴美