天皇制の中でダブーだった古代史、なかでも謎の邪馬台国の世界を、女王・卑弥呼を中心に描いた篠田の野心作。土着民と征服民という二つの宗教的な争いを通して日本人の根源を探る。日本の敗戦で歴史教育がすべて否定され「魏志倭人伝」で卑弥呼を知った篠田が考え抜いた地平。その後もライフワークとなり、2019年『卑弥呼、衆を惑わす』を出版している。
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