昭和29年に発表された村上元三の同名小説を、人気が再沸騰していた高田浩吉を主演に迎えて映画化
array(4) { [0]=> string(3) "195" [1]=> string(3) "194" [2]=> string(3) "196" [3]=> string(3) "197" }慶安の変(由井正雪の乱)に巻き込まれていく筑前浪人櫟大介(高田浩吉)を描く。サイドストーリーとして描かれるヒロイン梢(嵯峨三智子)と、彼女を出世のために捨てた父親神尾備後守(笠智衆)との親子のドラマも印象的。
芝居小屋で、若い娘お甲(紙京子)を暴れ者から救った筑前浪人櫟大介(高田浩吉)は、一座の用心棒丸橋忠弥(小沢栄)、廓念和尚(三井弘二)と意気投合する。そして大介は、父を訪ねて江戸に向かう旅にお甲の旅への同行を依頼される。偶然、駿河の安部川で二人に再会するが、その夜、宿で「城の秘図が盗まれた」という騒ぎが起き、目覚めた大介は、隣室に潜む黒装束の曲者を捕らえるが、それは傷ついた忍びの女梢(嵯峨三智子)であった…。