松本清張の小説「潜在光景」を原作に映画化
array(3) { [0]=> string(3) "352" [1]=> string(3) "353" [2]=> string(3) "354" }まじめで平凡な中年サラリーマンが、夫を亡くした幼なじみの女性と、たまたま再会。道ならぬ恋にのめり込んでいくが、彼女の子供の敵意を感じた時から、幻想に悩まされ始める。 当時、映画では不可能とされていたカラーの分解処理「多層分解」の手法で幻想のシーンが展開。追い詰められていく心理を効果的に描いている。
浜島幸雄(加藤剛)はある日、幼なじみの泰子(岩下志麻)に呼びとめられる。浜島は旅行案内所に勤続十二年の係長で妻の啓子(小川真由美)は社交的だが、夫婦間は倦怠期だった。単調で味気ない生活の浜島は、泰子に会うだけでときめき、勧められるまま、泰子の家を訪ねると、彼女は、四年前に夫を亡くしていて、6歳の健一(岡本久人)と二人暮しだった。二人は急接近。男女の関係になる。浜島は健一の機嫌をとるが、うまく行かない。やがて、浜島は、健一が自分を殺そうとしているのではないかという幻想に悩まされ始める。