糞尿譚

野村芳太郎監督と脚本家橋本忍が初めてタッグを組んだ記念すべき作品

array(4) { [0]=> string(3) "263" [1]=> string(3) "266" [2]=> string(3) "264" [3]=> string(3) "265" }

解説

第六回芥川賞受賞作である火野葦平の同名小説の映画化。昭和初期、汲取り業を生業にする男が、業者の組合を作り、待遇改善を目指して奮闘するが、巨大権力の前にあえなく屈することになる姿を描く。主演の伴淳三郎にとって代表作の1つとなった。

あらすじ

昭和11年の北九州。先祖代々の田畑を売却した金でトラックを購入した小森彦太郎(伴淳三郎)は、「衛生舎」を立ち上げ、糞尿の汲取り業に従事していた。市の有力者赤瀬(柳永二郎)の口利きで、市の指定業者になったが、収益は厳しい。同業者と組合を作り、汲取り業の作業費値上げを訴えるが、赤瀬が対立している友田(小沢栄太郎)に妨害されてしまう。彦太郎は状況を打開するべく、赤瀬に相談すると、娘婿の阿部丑之助(森繫)を紹介される。

公開日
1957年05月21日
本編尺
101分
受賞歴
キャスト
伴淳三郎 森繫久彌 澁谷天外 瑳峨三智子 柳永二郎 小沢栄太郎 紫千代
スタッフ
製作:市川哲夫
原作:火野葦平
脚本:橋本忍
撮影:井上晴二
照明:蒲原正二郎
音楽:芥川也寸志
美術:桑野春英
録音:奥村泰三
編集:相良久