山本周五郎の同名小説の映画化。女優岩下志麻の代表作の1本
array(4) { [0]=> string(3) "412" [1]=> string(3) "413" [2]=> string(3) "414" [3]=> string(3) "415" }上映時間2時間42分で途中に「休憩」が入る大作。己の出生の秘密を知った娘が、最愛の父親を不幸にした母親と、母と関係を持った男たちを次々に殺害し、その場に父が愛した椿の花びらを残す、という凄まじい復讐劇。
天保五年正月の夜半。本所白河端の、むさし屋喜兵衛(加藤嘉)の寮が不審火で燃え、三人の焼死体が出た。雇人の証言で死骸は、当主の喜兵衛、妻おその(左幸子)、娘おしの(岩下志麻)と確認された。結核にかかった喜兵衛は余命幾ばくもなく、おしのは看病に献身していたが、おそのは夫の病を気にも留めず淫蕩な日々を送っていた。その年の晩秋。悪名高い男の怪死事件が相次ぐ。手口は全ておなじで簪で一突き。殺害現場には一輪の椿が残されていた。下手人は若い謎の美女。八丁堀の与力、青木の懸命な捜査線上に、やがて意外な人物が浮かび上がった…。