戦後の地方の旧家の没落を女性の一代記を通して描いた作品
array(4) { [0]=> string(3) "340" [1]=> string(3) "341" [2]=> string(3) "342" [3]=> string(3) "342" }モーパッサンの小説「女の一生」を、野村芳太郎、山田洋次、森﨑東で脚色した。岩下志麻が重大の女学生から、四十代の母親までを演じ分ける。家に縛られ、夫の放蕩や息子の素行不良に痛めつけられるこの時代にあったであろう女性の戦いの姿を描いている。
昭和21年の春、日本アルプスの麓の旧家の一人娘伸子(岩下志麻)は、療養生活を終えて、家に帰ってきた。父友光(宇野重吉)、母京子(長岡輝子)、女中で乳姉妹のお民(左幸子)は、全快した伸子を歓迎した。初夏のある日、体力が戻った伸子は、戦死した兄の学友御木宗一(栗塚旭)と知りあい、結婚して婿養子として迎え入れる。数カ月もたたないうち、宗一が女遊びが好きで、伸子とも財産目当てで結婚したと知り、ひどく失望する。さらに宗一はお民を身篭らせていた…。