「二代目無法松」気取りで、脱線していく男を軸に、笑いとペーソスで描いた大型喜劇
array(1) { [0]=> string(3) "327" }「無法松の一生」をモチーフに、寅さん以前の渥美清が得意にした「無鉄砲で型破りな人物」の持ち味を活かした喜劇。時代の転換期を迎えていた当時の炭鉱の閉山など、時代の変化についていけない過去のものは、淘汰されていってしまう悲哀も描かれている。
大酒飲みで無学な暴れ者、南田松次郎(渥美清)は三池の保護司にもう手には負えないと、厄介払いされ。松次郎は、父の故郷若松で保護司をしている山口医院に向かう。院長山口(長門裕之)は、松次郎に病院の一室を貸し、ダルマ船の清掃夫の就職を世話する。始めは強く反対していた妻の静子(岩下志麻)は、松次郎が意外に純粋でいじらしいところがあると気付き、彼を暖かい目で見るようになる。松次郎は、思わぬ事件で話題の人となり、「二代目無法松」と騒がれ、松次郎はすっかり調子に乗ってしまう。