でっかいでっかい野郎

「二代目無法松」気取りで、脱線していく男を軸に、笑いとペーソスで描いた大型喜劇

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解説

「無法松の一生」をモチーフに、寅さん以前の渥美清が得意にした「無鉄砲で型破りな人物」の持ち味を活かした喜劇。時代の転換期を迎えていた当時の炭鉱の閉山など、時代の変化についていけない過去のものは、淘汰されていってしまう悲哀も描かれている。

あらすじ

大酒飲みで無学な暴れ者、南田松次郎(渥美清)は三池の保護司にもう手には負えないと、厄介払いされ。松次郎は、父の故郷若松で保護司をしている山口医院に向かう。院長山口(長門裕之)は、松次郎に病院の一室を貸し、ダルマ船の清掃夫の就職を世話する。始めは強く反対していた妻の静子(岩下志麻)は、松次郎が意外に純粋でいじらしいところがあると気付き、彼を暖かい目で見るようになる。松次郎は、思わぬ事件で話題の人となり、「二代目無法松」と騒がれ、松次郎はすっかり調子に乗ってしまう。

公開日
1969年04月26日
本編尺
90分
受賞歴
キャスト
渥美清 長門裕之 岩下志麻 香山美子 伴淳三郎 中川加奈 大野しげひさ 谷幹一
スタッフ
製作:杉崎重美
脚本:野村芳太郎 永井素夫
撮影:川又昂
照明:三浦礼
音楽:林光
美術:重田重盛
録音:栗田周十郎
編集:浜村義康