子供の頃、『男はつらいよ』の中国語訳バージョン『寅次郎的故事』(寅次郎の物語と訳された)を観た記憶は今でも心に残っています。特にその唄のメロディー、大好き です。この一年はんは時々ネットで観ます。このシリーズは八十年代に中国語に訳され、映画館に上映して、大人気を博したので、後に...は CCTV6(映画番組)に連続放映しました。2000年前後の事でした。あの頃、私はまだ小学生で、アレルギーのため大量な目薬を使ったので、悪化してしまいました。番組は勿論、毎回ただ20分程度の子供向けも母親に禁じられましたのでテレビで何か娯楽しようと思っても聴くしかできませんでした。『男はつらいよ』の唄はすごく印象的なので、去年から探してみま した。実は中国でも寅さんファンが多いです。寅さんの ため柴又帝釈天に旅行に行く人も少なくありません。ネットでグループも作りました。
私 はこのシリーズが好きです、けれども観る時には笑ったことが一度もありません。何度も涙が出てしまいました。コメディーというより、むしろ平凡人の悲劇ではないかと常に思っています。 「成れない」ではないのに、なぜ毎回逃げるのか。旅が一段落したら、とらやに戻って、また何かトラブルを起こってしまうというパターンで絵巻のように展開 してきた、リズムがいいと思います。
寅さんは見た目で自由かも知れませんが、実は穏やかな生活への憧れがあってもなかなか実現できない人でしょう、と私が勝手に そう思います。マドンナたち(リリさん以外)は結婚するか、仕事中心か、どういう選択しても目標がはっきりしたらしいが、「女の旅は帰り道がない」とも言えるかもしれません。そういう一旦決めたら、やり直されない選択の重さはいつでもとらやに戻れる寅さんにとって、とても堪えないでしょう。
どこでも新しい出発点になれるのは決して悪いことではありませんが、ただ何歳になっても「少年」に過ぎません。主題曲の歌詞「奮闘努力が甲斐もなく、今日も涙も、今日も涙も日が落ちる 日が落ちる」のように、毎日反省して、人間の成長を求めている寅さんは一生少年のまま生きていくかも知れません。いいことかも知れませんが、ただ家族や好きな人と穏やかに過ごすことはできないと思います。
偶然に好きな人もこのシリーズが好きと言った、嬉しかったです。第26作で初めて江差の風景を見ました。好きな人の故郷ですね、と感動しました。彼のお母さんは伊藤蘭さんと同じような清楚な美人だったのか、彼の子供時代の日本だよね、彼はかもめ島に遊びに行ったことがあるでしょう・・・と色々想像しました。片思いばっかりの私を慰めるのは『男はつらいよ』ですね。寅さんのおかげで昭和後期の日本を周遊しました。最近は告白しようと思って、「恋の専門家」の寅さんに会いたいなぁ(笑)。ありがとうございます!寅さん
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