男はつらいよ

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  3. 嵐寛壽郎(藤堂久宗)

藤堂久宗 第19作 嵐寛壽郎

プロフィール

日本映画史に残る剣戟スター。その出演作は300本にのぼり、最大の当り役は「鞍馬天狗」。1927年の『鞍馬天狗異聞・角兵衛獅子』から1956年の『疾風!鞍馬天狗』まで40作にも及ぶ「鞍馬天狗」は、少年たちのヒーローとなった。晩年は、「網走番外地」シリーズや「緋牡丹博徒」シリーズで貫禄のあるところを見せた。第22作『噂の寅次郎』の併映作『俺は田舎のプレスリー』(78年)では、寅さんでおなじみの“坂東鶴八郎一座”に入れあげる東北の旦那役で出演。

 
嵐寛壽郎

第19作 昭和52年8月
男はつらいよ 寅次郎と殿様

藤堂久宗

藤堂久宗(嵐寛壽郎)

一目お会いした時から私にはよく分かりました。あなたがそばにいてくださって、克彦はどんなに幸せだっ・・・

伊予大洲藩十六代当主。世が世なら殿様だが、老いを感じるにつけ、急逝した息子の嫁に一目会いたいと願っている。城趾で500円を拾った縁で、寅さんと知り合う。

男はつらいよ 寅次郎と殿様

第19作 男はつらいよ 寅次郎と殿様

旅先の寅さんは、伊予の国大洲で、わけありの若い女性・鞠子(真野響子)に親切にする。その後、大洲の城跡で浮世離れした老人と知り合うが、その老人こそ、世が世なら伊予の殿様・藤堂久宗(嵐寛壽郎)であった。饗応を受けた寅さんは、殿様の「次男の未亡人に一目会いたい」という願いを安請け合い。しばらくして殿様は、とらやに「寅次郎君はおりますか」とやってくるが…
 サイレント映画時代から昭和二十年代にかけて時代...

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