松竹Cinema Classics

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木下恵介の全作品

公開日:
1986年6月28日
本編尺
130分カラー
こんな作品
アイコンの説明

みどころ

あらすじ&解説

昭和48年春、丹後半島若狭湾口にある径ケ岬灯台から裸豆石廊灯台への転勤を間近に控えた灯台守の藤田芳明一家の許を、父・邦夫がいきなり訪ねてきた……。
国民的大ヒット作『喜びも悲しみも幾歳月』からおよそ30年後、木下惠介監督が松竹大船撮影所50周年記念作品として再び灯台守夫婦の13年に及ぶ姿を描いたヒューマン映画。物資の乏しい中、転勤に次ぐ転勤で悲壮感すらあった前作の灯台守の厳しいありようと比べて、今回はさすがに時代も移り変わって豊かになっていることもあり、そういった過酷な情緒は薄らいでいるが、かわって主人公の芳明とその父親の関係性に大きく焦点を当てているのが特徴で、またその中から夫婦の変わらぬ愛を大らかなユーモアを交えつつ、抒情的に醸し出すことにも成功している。飄々とした老父を演じた植木等は同年度の助演男優賞を総なめした。松竹=東京放送=博報堂提携作品。

キャスト

加藤剛 大原麗子 中井貴一 紺野美沙子 田中健 植木等

受賞歴
■第41回毎日映画コンクール男優助演賞(植木等)
■第10回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞(植木等)
■山路ふみ子映画賞女優賞(大原麗子)
スタッフ
製作: 大谷信義、引田惣弥、渡邊一夫
プロデューサー: 脇田雅丈
監督・原作・脚本: 木下惠介
撮影: 岡崎宏三
照明: 佐久間丈彦
音楽: 木下忠司
録音: 島田満
美術: 芳野尹孝
編集: 杉原よ志
助監督: 横堀幸司
特殊撮影: 東宝映像