松竹Cinema Classics

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木下恵介の全作品

公開日:
1956年4月17日
本編尺
78分モノクロ・スタンダード
こんな作品
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みどころ

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あらすじ&解説

東京の下町に住む青年・洋一は、父を亡くして家業の魚屋を継ぎ、母と一緒に働いている。しかし4年前、学生時代の彼は家業を嫌い、船乗りに憧れていた……。
『野菊の如き君なりき』の田中晋二を再度主演に起用した(同作のヒロイン役・有田紀子も嫁いでいく病弱な娘役で登場)、淡くはかない下町青春人情譚。夢も希望もあるごく普通の少年が、やがては厳しい現実に直面し、それを受け入れて諦念の域に達することで明日の希望を見出していく姿は、当時の戦後派若者の開放的気質(姉役の久我美子がそれを象徴)とは真逆のものであった。しかし、耐え忍ぶ清貧の青春にも“美”があるという揺るぎない確信は説得力を持ち、人生の夢をつかめなかった大多数の人々の普遍的な共感をも生んだ。脚本は木下監督の実妹・楠田芳子のオリジナル。彼女が最初につけたタイトルは『青春』であった。

キャスト

田中晋二 望月優子 久我美子 東野英治郎 田村高廣 山田五十鈴

受賞歴
■第11回毎日映画コンクール助演男優賞(東野英治郎)
■第7回ブルーリボン賞助演女優賞(久我美子)
スタッフ
監督: 木下惠介
脚本: 楠田芳子
撮影: 楠田浩之
音楽: 木下忠司