松竹Cinema Classics

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木下恵介の全作品

公開日:
1951年10月25日
本編尺
122分モノクロ・スタンダード
こんな作品
アイコンの説明

みどころ

あらすじ&解説

呼子港の遠洋漁業組合長・神谷は、組合を赤字化させたふたりの船長を解雇し、代わって若く有能な兄弟を雇う。しかし、それでも赤字は回復せず、クビにした船長たちの嫌がらせも徐々にエスカレートしていき……。
九州北部の漁港を舞台に、そこに生きる人々の誇りや葛藤、愛憎など混沌とした人間模様を描いた群衆劇。木下惠介監督のオリジナル脚本の映画化で、かなり複雑な人物配置がなされているが、それらを手際よくスピーディにまとめあげながら、ひとりひとりを赤裸々に、時にエキセントリックな感情の爆発も辞さない姿勢で捉え続けていく木下監督の手腕は、まさに花火のように総花的である。オールスター・キャストの中、木下作品『善魔』でデビューした三國連太郎の男臭い逞しさと、『少年期』でデビューした石浜朗の美少年ぶり、その対比も印象的。

キャスト

木暮実千代 桂木洋子 笠智衆 山田五十鈴 東山千栄子 三國連太郎

受賞歴
■第6回毎日映画コンクール男優演技賞(笠智衆)
スタッフ
製作: 小倉武志
監督・脚本: 木下惠介
撮影: 楠田浩之
照明: 豊島良三
音楽: 木下忠司
録音: 大野久男
美術: 濱田辰雄
編集: 杉原よ志
監督助手: 小林正樹