松竹Cinema Classics

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木下恵介の全作品

公開日:
1951年5月12日
本編尺
111分モノクロ・スタンダード
こんな作品
アイコンの説明

みどころ

あらすじ&解説

戦時中、英文学者の父を持つ長男の一郎は疎開を拒み続けていたが、出征した恩師の戦死を機に、先に両親が疎開している諏訪へと赴いた。しかし、そこで彼を待ち受けていたものは……。
原作は、心理学者・波多野勤子が思春期の息子との往復書簡をまとめた同名ベストセラー。邦画各社で原作権の争奪戦が繰り広げられる中、いち早く監督に木下惠介の名前を企画に掲げた松竹が獲得に成功した。女性脚本家の魁のひとり田中澄江は原作を自由にアレンジし、軍国主義に翻弄されながらも母に揺るぎなき愛を注ぎ続ける少年の純粋なる美を抽出。5000人のオーディションの中から主人公の少年に抜擢された石濱朗も、どこか女性的ながらも凛とした繊細な存在感を素直に醸し出しながら、好演を示している。木下映画に必須の要素ともいえる母と子の絆、その美しさを最も端的に示した好例ともいえる秀作である。

キャスト

田村秋子 石濱朗 笠智衆 三國連太郎 小林トシ子 櫻むつ子

受賞歴
スタッフ
製作: 小倉武志
監督・脚色: 木下惠介
原作: 波多野勤子
脚色: 田中澄江
撮影: 楠田浩之
照明: 豊島良三
音楽: 木下忠司
録音: 大野久男
美術: 濱田辰雄
編集: 杉原よ志
特殊撮影: 石川智弘